キャリアアップや会社のために、エネルギー管理士試験にチャレンジされる方も多いと思います。
しかし、試験対策を始めるにあたり、
- どのように勉強するのが効率的なの?
- 勉強時間はどのくらい必要?
- できるだけお金をかけず合格したい
- 参考書はどれが良い?
などが気になるかと思います。
私はこれから紹介する方法で試験勉強をして、エネ管(熱)を独学で一発合格することができました。
本記事では、独学で一発合格するための勉強方法、勉強時間、おすすめの過去問・参考書テキストをご紹介します。
これから勉強を始める方は必見です!
エネルギー管理士試験(熱)について
試験科目
エネルギー管理士試験の試験科目は下記の4つあります。
- エネルギー総合管理及び法規
- 熱と流体の流れの基礎
- 熱利用設備及びその管理
- 燃料と燃焼
出題形式
試験はマークシート方式です
試験時間
- ・1時限目 課目I 80分
- ・2時限目 課目Ⅱ 110分
- ・3時限目 課目Ⅳ 110分
- ・4時限目 課目Ⅲ 80分
どの教科も時間が足りなくなることはないかと思います。ただし、わからない問題をじっと考え出すと足りなくなるので、すぐに解けないなと思ったら、次の問題に進みましょう。
合格基準
各課目の合格基準は60点以上となっており、4課目全て合格すれば、エネルギー管理士に合格となります。
エネルギー管理士には科目合格制度があり、合格した課目は、その合格した試験が行われた年の初めから3年以内に同一選択分野の受験をする場合に、合格している課目については免除となります。(つまり、3年で4課目をとればOK)
仕事や育児などにより、勉強時間がなかなかとれない場合は、3年計画でも大丈夫です。(ただし、試験費用が高いので、複数年受ける場合は結構お金がかかります。。)
選択問題について
課目Ⅳには選択問題があり、下の4問の中から2問選んで解答する必要があります。
- 熱交換器・熱回収装置
- 冷凍・空気調和設備
- 工業炉、熱設備材料
- 蒸留・蒸発・濃縮装置、乾燥装置、乾留・ガス化装置
おすすめの問題は熱交換器・熱回収装置と冷凍・空気調和設備です。
理由としては、熱交換器・熱回収装置は課目Ⅱの伝熱工学の基礎と共通点があり、冷凍・空気調和設備は課目Ⅱの熱力学の基礎と共通点があるため、勉強時間が比較的短く済みます。
勉強時間は150~200時間
合格するために要した勉強時間は150~200時間を見込んでおくと良いです。
なお、前提として私はボイラー技士2級、危険物乙4を所持しており、多少化学工学の知識を持っておりましたので、これらの資格を持っていない場合はさらに50時間程度はプラスで見ておくと良いでしょう。
試験勉強は試験の2か月前から開始しました。(個人的にですが、勉強期間を長く設けすぎると、長期間記憶を維持する必要があり、その方が大変だと思います。)
どんなスケジュールで進めればよいかは後述します。
各課目の勉強時間
私が費やした各課目の勉強時間を記載しますので、一つの参考になればと思います。(人それぞれ事前知識が違いますので、あくまで一例です。)
課目Ⅰ
●エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーの転換等に関する法律及び命令 : 10時間
●エネルギー情勢、制作、エネルギー概論 : 10時間
●エネルギー管理技術の基礎 : 10時間
課目Ⅱ
●熱力学の基礎 : 30時間
●流体工学の基礎 : 15時間
●伝熱工学の基礎 : 15時間
課目Ⅲ
●燃料及び燃焼管理 15時間
●燃焼計算 : 10時間
課目Ⅳ
●計測及び制御 : 10時間
●ボイラ、蒸気輸送・貯蔵装置、蒸気原動機・内燃機関・ガスタービン : 15時間
●熱交換器・熱回収設備 : 10時間
●冷凍・空気調和設備 : 10時間
おすすめの過去問・参考書テキスト
過去問
過去問はオーム社の”エネルギー管理士(熱分野)過去問題集”を使用しました。
エネルギー管理士試験は過去問10年分理解できていれば、6割は問題なくとれますので、過去問中心に勉強していくと良いです。
過去問は電気書院からも販売されておりますが、内容的にはどちらでも過不足はないと思います。(どちらも10年分収録)
強いて言うなら、本の大きさが違いますので、自身の好みで選べば良いと思います。(オーム社B5サイズ、電気書院A5サイズ)
(購入者レビューでも、多数の合格者の声を確認することができます。)
なお、過去問は必ず最新年度版を選びましょう。
理由としては、エネルギー管理士は最新のエネルギー事情について、出題される傾向があり、最新の動向をつかんでおく方が有利なためです。
古い年度のものだと、法改正に対応をすることができません。
少しでも合格する可能性を上げるためにも、最新版を購入しましょう!
参考書テキスト
エネルギー管理士熱の参考書はあまり充実しておらず、私は参考書は買わずに勉強に臨みました。
TAC出版の参考書がありますが、あまり評判が良くないことと基礎的なところが多いので、あえて買わなくても良いかなと感じたためです。
参考書の代わりに、ルート様がブログ運営しております”化学工学レビュワー”を活用しておりました。
こちらのブログでは、押さえておきたい試験に頻出の公式や単語などがわかりやすく纏められており、本ブログ記載の内容を覚え、過去問の解き方を理解すれば、問題なく合格できます。
勉強方法について
基本的には過去問をひたすら勉強
エネ管は、過去問をひたすら勉強することが合格への一番の近道です。(参考書を読み込むより、圧倒的に効率が良いです。)
理由としては、試験で出題される問題のほとんどが、過去に似た内容が出題されております。
そのため、おすすめした過去問テキスト一冊分の問題を解くことができれば、合格できます。
テキストは最初に単元のイメージをつかむため&過去問の解説を見ても、しっくりこない場合に使うと良いです。(メインはあくまで過去問を解く)
勉強の手順としては以下の手順で実施しました。
1.テキストをさらっと読む(1単元ごとを目安に)
2.読んだ単元の過去問を解く
3.過去問の解説を確認する
4.2,3について過去問2、3年分を2回繰り返す
5. 2回繰り返しても誤答した問題に付箋を貼る
6.日をまたいで、付箋を貼った箇所を解く
ポイントは繰り返し解いて、頭に定着させることです。
勉強を進めているうちに、「この問題は間違えることはないな」という感覚がつかめてくるかと思いますので、その問題は繰り返し勉強するときは、飛ばしてしまいましょう。
私は、間違えた問題のページに付箋をして、理解したら付箋を外すようにしてました。
勉強する課目の順番
エネルギー管理士を一発合格するためには、4課目全て理解する必要がありますが、効率的に知識を定着させるためには、勉強の順番も重要です。
私は、Ⅱ→Ⅳ→Ⅲ→Ⅰの順番がおすすめです。
理由としては以下のとおりです。
- 課目Ⅱは基礎理論が多く、一番時間がかかるため最初に乗り越えておくと、後々楽になります。また、Ⅱで勉強したことがⅠ、Ⅳでも活かせるため一番最初にしておきたいです
- Ⅱを乗り越えると、Ⅳがスムーズに理解しやすく、2番目にすることでモチベが保ちやすくなります。
- 課目Ⅲ、課目Ⅰは暗記要素が比較的高いので、試験日に近い後ろに持っていくと、短期記憶で勝負できる。(ⅢとⅠは好きな方からやれば良いと思います。)
勉強スケジュールを立てる
エネルギー管理士試験は範囲が広く、勉強は長期戦になります。
がむしゃらに進めていくと、途中で「あれ、これ間に合わないのでは。。」となってしまう可能性がありますので、スケジュールを立てたほうが良いでしょう。
私は、1週間に2単元終わらせるようにスケジュールを立てました。(今週は熱交換器・熱回収設備、冷凍・空気調和設備を終わらせる、といったようにしておりました。)
1日30分でも良いので、毎日勉強時間を取る
人間は忘れる生き物です。
日を空けてやるより、記憶の定着度が圧倒的に違いますし、結果的に勉強時間が少なくて済みます。
毎日忙しい日をお過ごしかと思いますが、少しの時間でもいいので、毎日勉強することを心掛けましょう。(継続は力なり!)
モチベを保つ
勉強が大好きな方は大丈夫かもしれませんが、多くの人は勉強はしんどいと感じることかと思います。
そうなると、モチベを保つことが結構大事になってきます。
例えば、何時間勉強したら、おいしいものを食べるなど、モチベを保つための方法も考えておくと良いです。(私はスタバのフラペチーノでモチベ維持しておりました笑)
最後に
この記事では、エネルギー管理士試験(熱)に独学で一発合格するための勉強法や勉強時間、おすすめの参考書テキストについて解説しました。
エネルギー管理士試験(熱)の勉強時間は150~200時間程度確保し、試験2か月前から毎日過去問を中心に勉強すれば、合格できます。
勉強時間を確保するのは、大変かと思いますが頑張ってください!
これから勉強される方のお役に立てれば幸いです。
また、試験当日の雰囲気についても書いておりますので、ぜひ参考にしていただければ。
記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
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